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仕上がりファイルについての説明
デザイン作業前に
封筒デザイン製作例の紹介
「ベロベタ」作業手順
「窓枠」作業手順
「全面印刷」作業手順
「裏地紋」作業手順

「封筒展開データ」を使用して、封筒のベロの部分にベタ印刷をする場合のデータの作り方を紹介します。

封筒の印刷用データの作り方は、一例にすぎません。ソフトの操作方法・データの作り方に対しての質問にはお答えしておりませんので、ご了承下さい。

表から見た封筒
裏から見た
ベロが折れた封筒

「寸法線」を非表示、「表面デザイン」が
選択されたレイヤーパレット
 

まず、今回使用する「封筒展開データ」の寸法について整理しておきましょう。
・封筒形状:(内)カマス貼
・各寸法:幅 230ミリ、天地 115ミリ、ベロ 35ミリ、ベロスジと折り返しの距離 7ミリ

デザイン制作時に「寸法線」がじゃまになるので、レイヤーを非表示にしておきます。 また、作業前に必ず「表面デザイン」レイヤーを選択しておきましょう。


長方形ツールを選択した
ツールボックス

長方形ダイアログボックスに
数値を入力

長方形が書かれた画面。
(補足)塗は「Dic185」線は「なし」
(※画像をクリックすると拡大します)
 

「ベロベタ」の印刷用データを作る場合、考えなくてはならないのが「塗足し」です。
(補足)印刷での「塗足し」は標準で3ミリです。

イラストレータのツールボックスから「長方形ツール」を使い、「ベロベタ」用の長方形を作ります。

<考え方>
封筒の幅 230ミリに対して、左右3ミリづつの塗足しが長方形の幅。 封筒のベロ 35ミリに対して、上側に3ミリの塗足しが長方形の高さ。

<計算>
(長方形の幅)=230+(3×2)=236(ミリ) (長方形の高さ)=35+3=38(ミリ)

これらの数値を、表示された「長方形ダイアログボックス」に入力し「OK」をすると、画面上に長方形が描かれます。


「ベロベタ」印刷用データ完成図
(※画像をクリックすると拡大します)
 

次にこの長方形を動かす位置ですが、「封筒展開データ」の表面は全て封筒仕上り時の左下に「定規の原点」が来るようになっています。したがって、「ベロベタ」位置は「変型パレット」を使用することで容易に決めることができます。

長方形を選択してから「変型パレット」の「参照点」を左下にセットして下さい。

「参照点」のX座標には封筒の幅の左側部分に塗足した分の「3ミリ」にマイナスを付けた値を、Y座標には封筒の天地寸法を入れて下さい。 参照点(-3,115)

これで「ベロベタ」の封筒に対しての印刷用データは完成です。

     


「ベロベタ」データ出力時の注意

PS対応プリンターでの出力時

 

4個のレイヤー全てを表示した状態で出力する事で「出力校正紙」として使え、寸法線が入っている事で「封筒作成仕様書」としても使えます。
実際に封筒の形にカットして折ってみると原寸でのイメージを確認でき、フィルム出力前にデザインミス等のトラブルを防ぐ事ができます。


(※画像をクリックすると拡大します)
 

実際に切り抜いたもの

イメージセッター(フィルム)での出力時

 

フィルムに出力するものは、各トンボと印刷用のデザインのみです。各トンボは「トンボ」レイヤーに、印刷用のデザインは「表面デザイン」に 入っています。
したがって出力時には元データをコピーしたうえで、必要の無い他の2レイヤー(「寸法線」「表面展開図」)を非表示又は、削除したデータを 別名で保存しフィルム出力用としておくと、トラブルを少なくできます。


(※画像をクリックすると拡大します)
 

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